情報社会論(後期2単位)(2年次以上)


概 要

 私たちは高度情報社会において社会生活を送っています。現代の市場経済社会では仮想空間において多数の売り手と買い手が取引をおこなっています。価格をはじめとした「情報」は、昔から市場における決定要素として重要な位置づけがなされてきましたが、それらを取り巻く環境に大きな変化が起こりつつあります。
 これらの変化を見ていく上で、まず現代の情報メディアや情報端末が従来からの情報伝達メディアとどのような点で異なり、この変化をもたらすことになったのかについて明らかにする必要があります。それを解き明かすカギとなるのがアナログからデジタルへの変化です。また、広告との関連で情報を保存するメディア・情報を運ぶメディアについても解説します。販売単価としての視聴率、ネット・レーティングそれぞれの問題点について明らかにします。
 本講義では、市場経済の存立上重要なポイントである、情報社会における情報倫理問題も取り上げます。ネット市場を脅かすネット犯罪、サイバーテロ問題、ネット社会における肖像権やプライバシー権をはじめとした個人の権利。知的財産権については、産業財産権と著作権、フェアユースの問題。さらに個人情報の保護、サイバー市場を支える暗号技術についても取り上げます。近年、急速にSNSが浸透し、ビジネスにおいても大きな影響を及ぼすようになっています。市場のEC化ひいてはソーシャル化にまつわる問題、それらがどのように進展し、社会をどのように変えてきつつあるのかを解説します。同時に社会はどう変わるべきかについて受講生に考察してもらいます。

到達目標

 講義で取り上げる各トピックスについて一通り説明できること。その上で、情報の記録形式がアナログからデジタルに代わることで、社会にどのような変化が起こったかについて、通信と放送メディア、個人の権利、ビジネスマナー、情報倫理、情報の商業利用の観点から具体的に説明できるようになること。以上が最低限の到達目標です。

授業時間外の学習

 事前学習については、以下の資料を講義の前に学習することを勧めます。講義の回は(数字)で記しています。
・総務省『情報通信白書』:本講義の全体に関連します。
・e-Gov 法令検索で、関連する法律の条文に目を通すことが出来ます。ただし、法律の正式名称で検索しないと絞り込みができないので注意してください。
・ビデオ教材「情報システムと現代社会」(学内のみ)
・Video Research Ltd.『視聴率ハンドブック』:視聴率と広告
・消費者庁「個人情報の保護のページ」は個人情報保護に関する平易な解説です。
・経済産業省「電子商取引実態調査」

授業計画

2015年版パワーポイント資料(全体)(パスワードはFUポータルの講義照会で)

情報社会論

1

“情報”の今昔

“情報”とは何か、人類と情報のかかわりを解説。

2

情報を保存するメディアと情報を運搬するメディア PP資料

3

アナログからデジタルへ   PP資料  PP資料

記録・通信・放送・情報システム

4

ITコミュニケーション  PP資料

インターネットが社会にもたらしたもの。

5

著作権とフェアユース  PP資料

ICTと著作権、平成21年・平成24年改正著作権法をめぐって

6

ダウンロード販売

音楽・映像・書籍の電子化の従来のビジネスに与えた影響と権利の侵害

7

デジタル時代の知的財産権

産業財産権とビジネスモデル

8

情報社会と個人情報の保護 PP資料

9

視聴率とネット・レーティングと広告 PP資料

10

広告と個人情報の保護

プロファイリングと個人情報

11

情報社会と暗号技術 PP資料

公開鍵暗号方式から量子暗号まで

12

電子商取引

EC化がもたらすもの、BtoB、BtoC、CtoC、GtoC

13

電子決済

クレジット、電子マネー、デビットカード。電子化がもたらしたもの

14

SNS

ブログ、ツイッター、フェースブック、ソーシャルゲームと社会

14

総括

情報社会はどんな社会か

プロジェクターによるプレゼンテーションについて

 授業中のデジカメ等による撮影、ボイスレコーダー等による録音はお断りします。
 資料提供は基本的にプロジェクターによるプレゼンテーションによっても行います。後方に座った人にも内容が確認できるようにコンテンツの量、文字サイズや背景色などについては工夫しますが、視力に自信がない人は、なるべく前の方に座るようにしてください。
 なお、プレゼンテーション資料は、講義で口で説明することや黒板に書かれるコンテンツと同様、「丸写し」したり、「綺麗に清書」したりする事は非効率であり、また難しいことです。授業中のノートはパパッと「メモ」として書き留め、授業が終わってなるべく早めにノートとしてまとめましょう。テキストに書かれていないことや、書かれていても補足説明となっているものなど、テキストでは得られない情報を、必要の範囲で要約してノートとしてまとめることで、後の学習に役立てることができます。


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