情報表現技術(前期2単位)(CC1・CB1・CF1)


※ 2024年度は担当しません。昼間部。第二部ともに担当の先生のシラバスをお読みください。

概 要

 現代の社会人は、ワープロ、表計算ソフト、そしてプレゼンテーションソフトは使えて当たり前と見なされる時代です。公式文書を綺麗に仕上げ、報告書では、データを表計算ソフトでグラフ化したものを貼り付け、分析した文章でまとめることができ、プレゼンテーション・ソフトで、自分の提案をより印象づけたりできて、ようやく「使いこなしている」と、周りから認めてもらえることになります。
 ただし、オフィス・ソフトの機能をフルに使いこなして一見綺麗な成果物が作れるだけではだめです。作成した文書がネット情報のコピー・アンド・ペーストで埋め尽くされていたのでは何の価値もありません。引用のルールに基づいた出所の明示や参考資料一覧の出し方に至るまで、情報倫理に裏打ちされた自己表現ができているかも重要です。
 最近ではSNSの隆盛で出来合いのフォームに入力するだけの情報発信の機会が増えました。本講義では、Webデザインの基本となるハイパーテキストの初歩を学びます。
 本講義は、福岡大学の情報システムの利用実習からはじめ、公式文書の書式から論文作成のマナーと技術、データの加工と適切なグラフ表現による情報価値の付加、知財に配慮し、かつ印象に残るプレゼンテーション、メール作法など、スキル及び情報倫理にも配慮した「情報表現」についても説明します。受講者の皆さんには解説を聞きながら実際にパソコンを操作して実習します。ソフトやOSのアップデートなどに応じた知識のアップデートは必要ですが、大学4年間だけでなく就職したあとにも役立つ内容になっています。

到達目標

  • 基本的知識を定められた書式にしたがってWordで文書にまとめることができる。(知識・理解)
  • 統計データを使い、経済社会状況についてExcelで的確にグラフ化し説明することができる。(知識・理解)
  • Excelの表やグラフをWordに貼り付けて諸課題についての解説文を加えレポートを作成することができる。(知識・理解)
  • 信用でき引用可能な文章や統計データや図表などの情報を見分け、引用ルールに基づいたレポートを作成することができる。(知識・理解)
  • e-Govの統計資料や法律の条文などを必要に応じて利用することができ、PowerPointを用いて現代社会についてのプレゼン資料を作成し発表できる。(技能)


授業時間外の学習

 テキストを事前に読んで予習し、練習問題を自宅や大学のパソコンを実際に操作して独力で試しておいてください。(60分)
 事後学習ではテキストを参考にしながら与えられた課題をこなしてください。(120分)

成績評価基準および方法

 確認テストやレポートに加えて実習での取り組みによって到達目標の達成度の評価を行います。実習評価は40%でレポートおよび確認テスト60%で評価します。レポートは印刷での提出のほか、FUポータルの小テストやレポート提出機能、FU-boxによるメールリンクの形で提出を求めることがあります。
 定期試験を実施しないため、再試験を受験することはできません。

テキスト

 以下の速習教本(Word,Excel,PowerPoint)を使用します。

川場隆・永星浩一 『速習Word速習Excel速習PowerPoint

FU_Boxは福岡大学の公認クラウドです。
学生用のBoxマニュアル(PDF)

授業計画

情報表現技術

1

イントロダクション(スタートアップ授業)
 センターのパソコン設備の紹介。:パスワード管理の重要性について。パソコンの起動と終了。図書館の蔵書検索、データベース利用。
2 ポータルの利用と電子メール
 FUポータルに関する説明。 電子メールの送受信とマナー(携帯メールとPCメールの違い)、SkyDriveとWebアプリの利用。マウスとキーボードの操作。OSの基本操作(起動、ウィンドウ操作。日本語入力とキーボード操作、切り取り、複写、貼付け等。)

3

Word(1)
 ワープロによる文書の入力。フォントとポイント。中央揃え、右寄せ。ファイルの保存。印刷。

4

Word(2)
 マルチメディア表現。図形処理や画像処理。描画オブジェクトの編集、クリップ・アートの挿入。公式文書の作成。

5

Excel(1)
 表計算ソフトによってできること。参照のちがい。並べ替え。計算。  

6

Excel(2)
 関数によるデータ分析とグラフ化。

7

Word(3)
 論文作成のマナー、引用、図表のキャプション、出所・出典の明示、脚注・文末注、参考文献。

8

画像・映像・音声(1)
 マルチメディアファイルと編集。

9

画像・映像・音声(2)
 マルチメディア表現。画像の取り込みと処理・加工、サウンドの取り込みと編集。図形の作成。プレゼンテーションに用いるためのマルチメディアコンテンツ。

10

PowerPoint(1)
 プレゼンテーションの作成と実行

11

PowerPoint(2)
 プレゼンテーションの技法の解説。アニメーションとサウンド。報告用プレゼンテーションの作成。資料向け印刷。

12

PowerPoint(3)
 プレゼンテーション実習。実際にプレゼンテーションを行う。

13

プログラミング(論理的に考える)
 VBAやPythonなどのプログラミング言語と処理。

14

プログラミングの実際(1)
 簡単なプログラミングと実行。

15

プログラミングの実際(2)
 条件分岐、繰り返しなど。
 ※授業アンケートFURIKAの実施

履修上の留意点

  • この授業は、原則BYODで実施します。

 実習を中心とした授業ですから、休んだり遅刻したりすると内容を理解できなくなります。心構えをもって臨んでください。
※登録については、『学修ガイド』の「登録制限科目について」を参照してください。


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