情報と社会−現代のネットワーク情報社会をどう生きるか−(前期2単位、全学1年生)


概 要
 この講義は共通教育科目「情報と社会」の一つ−情報社会をどう生きるか−の講義である。講義はオムニバスで進められ、永星の担当は第9回目、第10回目、第11回目の計3回である。
 情報基盤の整備と技術の進歩によって、新しいメディアがネット利用が可能になって、新しいビジネスチャンスが生じる一方、解決すべき問題も数多く生じている。
 この「チャンス」と「問題」について、企業はどのように対応しようとしているのか、また行政の情報通信政策はどうなっているのであろうか。具体的にはビジネスモデル・消費者保護・認証・セキュリティといった話題について解説する。
 永星の担当テーマは、情報社会を生きるなかで個人が直面する問題と対処法、情報の倫理についてである。
 本講義では、情報処理や情報通信の仕組み、コンピュータの基本構成など情報処理システムの基本的な原理や働きの理解を目標とする。また、それらのシステムが社会において果たす役割・意義や、社会システムに与える影響など、システムと情報化社会、また人間の情報化社会の関係についての認識を深めることを目標とする。
評価の方法
 定期試験を実施しない代わりに、担当者毎に毎回もしくは数回のレポート、小テストを課す。
 レポートおよび小テストを1度でも未提出、未受験の者は合格できない。また、出席をとる。
履修上の留意点
 講義の話をきちんと聴いて、情報と社会について真面目に学び考える人のみ受講していただきたい。たとえ1回でも欠席したり、遅刻したり漫然と座っているだけでは講義内容を理解することは極めて困難である。
 また、各人がパソコンやインターネットを活用できることを前提に講義を進める。そのため講義開始前において福岡大学「E‐Learning講座」の「福岡大学パソコン基礎実習」を修了していること、もしくは修了相当の基礎的な知識や操作能力を有していることが望ましい。
 E‐Learning講座
参考書
・テキストではないが、進んだ学習を望む者はチャレンジしてほしい。
 題 名:Information 情報教育のための基礎知識
 著 者:澁澤健太郎、小林稔、佐藤信行
 発行所:NTT出版株式会社
 ISBN:4-7571-0091-4
・基本的な用語から分からない場合、以下の書籍が役に立つ。
 題名:これだけでわかる 最新情報リテラシー
 著者:久野 靖、佐藤義弘、辰巳丈夫
 発行所:日経BPソフトプレス
 ISBN 4-89100-530-0

授業計画
 資料は開く際にパスワードが必要。パスワードは授業で教える。本講義全体の資料はFUポータルの授業支援システムからダウンロードできる。
授業計画
1 イントロダクション・インターネット (藤村)
2 前近代社会における情報媒体 (藤田)
3 前近代社会における情報処理 (藤田)
4 情報のデジタル化 (奥村)
5 コンピュータの基本概念 (奥村)
6 コンピュータによる問題解決 (奥村)
7 コンピュータネットワークの基礎 (藤村)
8 ネットワークアプリケーション (藤村)
9 情報を運ぶメディアと情報を保存するメディアの変遷 (永星) 確認テスト
10 電子商取引の拡大とオークション (永星) 確認テスト
11 電子決済と解決されるべき諸問題 (永星) 確認テスト レポート要項
12 コンピュータ社会と法(1)  インターネットをめぐる犯罪 (道山)
13 コンピュータ社会と法(2)  電子行政府と情報管理 (道山)
14 コンピュータ社会と法(3)  著作権・特許権と産業政策 (道山)

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